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包丁を研ごう

 

切れない包丁を使っている職人、結構見ます。

触らせてもらうと

「切れないですよ」

なんて前置きしてきたり。

寿司学校で教えてた頃の生徒さんも

「研がない」と決めてるんじゃないかと思うくらい切れない包丁を使っている人がいました。

「こんなんだから仕事ができるようにならないんだよ」

と言うと、その時は「ハイ」と答えるけど、次の機会に持ってみるとやっぱり切れない・・・。

本人は研いだと言う。

「この間研いだんですけど。。」

毎日研げよ。

忙しいとか、時間がないって問題ではないのです。
忙しくてもご飯食べるでしょ、寝るでしょ、お手洗い行くでしょ、包丁も研ぐんです。

それくらい、包丁を研ぐってのは日常なのです。

これで生きてるんですから。

毎日1,2分で十分。

数回当って洗剤で洗うだけ。

これだけで必ず切れるようになります。

すしの仕事に就いた以上

一番使う道具を完璧に保っておきたいと思うのが当然で

それが二の次になるということは、取りも直さず仕事に対する真剣さが足りないのだと思うのです。

第一、ピシっときれいに切れないって気持ち悪くないんだろうか。

「海外で生活したいだけで、実のところすしは別にどうでもいい」

なんて言う人が結構いました。

すしがちょっとできれば海外移住に有利だから「てっとり早く覚えに来た」ってわけです。

私も一応そこの人間でしたので
「出直してこいバカ!」

って言うわけにもいかず、苦笑いで聞き流していましたが

「そんなあなたは多分他のことも出来るようにはならないだろうな」

とは思っていました。

「すしは最低10年かかる」なんて思っていませんよ。

勿論

「10年どころか一生かけて身に着けるべき道」

という認識は、それをしている者として持っています。

が、基本的なことを順序良く覚えれば、

皆さんが思っている以上に短期間で身に付くことは間違いありません。

だからと言って仕事というものをなめてかかって欲しくないのです。

人様が、安くないお金を払って食べるに来るものを作るのです。

道具をきちんとしておくなんて当たり前のこと。

背筋を正して、もっと真剣に鮨の道に対してもらいたいものです。

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