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カウンターでの会話

鮨屋は作り手が目の前に

親しくしている人の家に呼ばれて奥様の手料理を楽しませてもらったことがあるでしょうか。最近は出来合いのお惣菜で手軽に済ませることもあるのでしょうが、この日のために腕によりをかけて自慢のお料理を用意してくれることも多いと思います。

食事が始まりテーブルのお料理をながめて感嘆の声を上げるのも一つのマナーと言えましょう。お料理の説明を聞いたりお酒を勧められたりして楽しい時間が始まります。

そんなとき、目の前に奥様がいるのに、以前に行った別の家庭の手料理を褒め上げたら…。

「鈴木さんのお宅でいただいたあの料理はおいしかった、もう一度食べたい。」

「田中さんの奥さんは料理上手でこんな料理を出してくれたし使ってるグラスもすごい、できればまた伺いたいなぁ。」

なんてやってしまうと…。

今目の前にいるご友人の奥様はどんな気持ちになるか、どなたにも想像がつくことですね。

その料理を一生懸命に作っていればいるほど深く傷つくことでしょう。

どなたにでもわかることだし、そんな無神経な人は実はなかなかいません。が、鮨屋のカウンターになると途端に自制が効かなくなってこれをやってしまう方がいるのです。

次から次に有名店の名前を出して「あそこのすしはこれこれで、あそこの大将はどこの出身で、あっちの店の名物はあれでみんな注文してる」とずっとしゃべってる。

しまいには他所の店で食べたちょっとかわったスシの作り方をレクチャーし始めて「いい情報を教えてやった」くらいの顔になる方もいらっしゃる。

口にも顔にも出しませんが穏やかじゃないもんです。

やはり食べ物というものはそれを作ってくれた人と、その心の表れである料理に心を傾けていただくものじゃありませんかね。

商売だとか、カネがどうしたとかじゃなく、それが相手への礼儀ってもんだと思うんですよ。

だから飲食店を「評価」しようという態度の飲食店ポータルサイトや、評論家気取りで文章のっける人ってやつが好きになれないし、そこで拾った知識をひけらかすお客さんにも、何というか距離を感じますね。

まぁ料理、あたしの場合には鮨ですが、これを出す側の人間が本当は言っちゃいけないことなのかもしれませんがね、あたしも人の店に伺ったときにはそこいら辺のことはきちんとわきまえて会話します。それがマナーとかけじめってやつだと思うんですよ。

嫌なことを書きました。

あとで消すかもしれません。

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