後輩を教えているあなたに
飲食店は常に忙しいものですね。
お客様がいない時間でもやることは山のようにあります。
まして店が忙しくなるとなおさらです。
特に若い人は「あ、こうじゃない」とわかっていても
頭がパニックになっているので直せないのが当たり前です。
そんな時、ついつい後輩に怒りをぶつけていませんか?
若手だってその辺りはちゃんと見てますよ。
「あ、今○○さんまたイライラしてる。あーめんどくせ」てなもんです。
一方先輩の方は、マジメに若手を指導してると思っていますから
そんな後輩の態度に余計にカチンとくるわけです。
飲食店ではありがちなパターンですね。
こんなのはどうでしょう。
奥で洗い物をしてる若手に
「おい、もっとホールに気を配れよ!」なんて言ってませんか?
何回言っても『気を配れるようにならない』のではないですか?
逆に
洗い物をしながらホールに気を配れる人を
「あいつは出来るやつだ」なんて言っちゃってませんか?
さらに
「それに比べてあいつは全然ダメ。。」とかやってたら…。
あなたのお店では若手は育ちにくいと思ってください。
『気を配れない』と思っている若い人に『気を配れ』とどんなに怒鳴ってもできる様にはならないか、なったとしてもとーーても時間がかかりますね。
その代りにこう教えましょう。
- 『右足を45度開いて半身で洗い物をしてこらん。』
- 『出来るだけ手元を見ずに洗えるように頑張ろう。』
- 『顔はなるべくホールに向けて、ホールからの声をキャッチするんだよ。』
- 『大抵のことは洗い物より優先だから、指示の声やアクシデントの音が聞こえたら水を止めてホールに出てきて』
※「アクシデントの音」とはグラスが倒れる音や、お客様のクレームの声などです。
これで「何をすればいいか」が明確になり、見違えるように変わってきます。
もし一辺にやるのが無理なら①~④まで順番に練習させてあげればいいわけです。
仕事の内容を細かく分解して、その通りに動けるようにしてあげること。
「具体的な行動の仕方を教えること」です。
忙しい最中に怒鳴りつけるだけでは人は成長しません。