ガリ(生姜の甘酢漬け)
スーパーなどで買い物をされる方は普通にご存知でしょうが
国産の生姜は中国産の3倍、私の知る限りでは5倍以上の価格差がでることもあります。
今や国内シェアは中国産が主流となりつつあります。業務用にあってはおそらく90%以上でしょう。
下は築地市場内の、あるお店の店先です。様々なタイプの業務用ガリが置いてあります。この店には8種類ありますね。
さて問題です。
この中で国産(日本産)のガリは何種類あるでしょう。
答えは……ゼロ、です。
100%中国(または中国・タイ)産です。
現地の生姜を現地で加工して日本に輸入されます。
勿論、「日本の厳しい基準をクリアしています」と関係者は口をそろえるでしょう。
「生姜を作っている農家は使用する農薬の量をきちんと守っている。」
「それを加工する食品会社も保存料や着色料を日本政府指定の物をつかい、且つ使用料を守っている」と。
でも私は信じません。
確たる客観的証拠があるわけではありません。
今まで耳にしてきた情報から自分で勝手に判断しているだけです。
『中国食品工場のブラックホール (扶桑社新書)』著者:福島 香織
中古なら1円で買えますので手に取って読んでみてください。
日本の基準に合った農薬とその使用料を守っているか。
色がわるい生姜を薬品で漂白していないか。
廃棄処分を回避するために過度の保存料を使っていないか。
すみません。私はやはり信じることができませんし、少なくとも私や私の子供には食べさせたくありません。
なので鮨武のガリは国産の生姜を自分で漬けることにしています。
京都の荒牧さん(フェイスブックページ)から無農薬有機栽培の生姜を仕入れて自分で漬け込みます。
春先の植え付けの段階からお願いしておいたものです。
使う調味料は洗双糖(サトウキビ100%の精製していない砂糖)と粗塩と酢、のみ。
人口甘味料も合成保存料も人口着色料も一切必要なし、使いません。
「安全で安心で香りがあり歯ごたえがよくて美味しく、日本の農家の助けにもなる」
だから鮨武では国産の生姜を使い続けます。