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『銀座の超一流店の寿司と、北海道の漁港の寿司とではどっちが美味しいと思いますか?』

Quoraに勝手に答える 第二弾

銀座の超一流店の寿司と、北海道の漁港の寿司とではどっちが美味しいと思いますか?」https://qr.ae/pNWZZC

これも面白い質問ですねー。まぁ「美味しいと思いますか?」という個人的で感覚的なことを聞いているので、その線で答えるしかない質問です。

答え:銀座です。

きっぱり。

「エーーーーーー!!?」

という落胆ともブーイングともとれる響みが聞こえてきてます。

北海道押し、漁港love♡の皆さまのブーイングにまとめてお答えします。

北海道派の皆さまのLOVEの原風景はおそらく、「食べて感動した海産物たちとの出会い」ですね。

ウニ・牡丹海老・しま海老・ホッケの刺身・ホタテ貝・ほっき貝・牡蠣・ニシンの刺身・イクラ・ハッカク・水だこ・ゲンゲの鍋・・・。

これらの他にも季節によって秋刀魚やブリ、マグロもいいのがあがります。どれも本当に美味しいし、それに安い。

ではナゼに銀座の勝ちなのか。とある北海道LOVEな方と、銀座のすし屋をよく知る方のやり取りを聞いてみましょう。


「あんな〇〇(←上記の好きな魚の名前を入れてください)、東京じゃ絶対食べられない。」

「いえ、全て東京で食べられます」

「でも半分腐ったようなのとか、冷凍でしょ?そんなだから江戸前のおすしって煮たり焼いたりしてごまかしてるんでしょ。」

「いえ、海から揚げてその日か次の日に飛行機に乗せます。3時間後には豊洲インです。漁港で水揚げ直後の魚を食べるよりは丸1日遅れますが鮮度は完璧です。まぁ江戸前鮨の「仕事」については長くなるのでここでは触れませんけども…。」

「でもやっぱり現地でその場の景色を楽しみながら食べるのは格別よね」

「それは確かにそうですね。」

「ほらやっぱりそうじゃない。東京のゴミゴミした街で食べる意味が分からないわよ」

「質問の設定が銀座と北海道なので、私はべつに銀座でなくてもいいんですけどね。それよりなんでいつの間にか奥様キャラになってるんですか?」

「それに銀座は値段が高すぎでしょ。」

「輸送のコストがかかってますので原価は確かに北海道より高いです。」

「ほらね」

「値段は質問の内容とは関係ないですよ。それに安い寿司屋は銀座にもありますが質問が「超一流店」なのでやはり価格の高い店が対象になるかと。それに会話形式で話を進めると文章力がつきませんよ。」

「わかったわよ、値段のことは一旦置いておいて、あなたの説明だと北海道も銀座も魚の良さは同じってことよね」

「そうです。鮮度という面ではほぼ同じ。加えて質が良い(脂がある、肉付きがいい)魚は積極的に東京便に乗せますから、質に関しては東京の方が良いかもしれません。」

「魚が同じなら引き分けじゃないの?」

「いえ、おすしの味は魚だけの良し悪しではなく、シャリの味や温度、魚によって量を調整するワサビやお醤油(煮切り)の量など、総合力で決まります。」

「あれま…。」

「それに加えて塩で締める時間を調整したりと本当にキメ細かい仕込みをしています。私の経験ですが、北海道に限らず、地方の魚港のすし屋さんにはここら辺のことを「あまり考えてないのでは」と思うお店が多いんです」

「決めつけはよくないと思うわよ。」

「勿論最近は東京の一流店で修業をして地元に帰る板前さんも沢山いるようで、ここいら辺は段々差が縮まっていくのかもしれませんが、地元で評判のお寿司屋さんに行っても、シャリの味が抜けてべちゃっとしてたり、ワサビの香りが飛んでたりっていう経験は結構多いです。」

「でもやっぱりサロマ湖で食べたホタテの味は忘れられないわ」

「はい、それはその通りだと思います。大ぶりに切ったホタテを口いっぱいに頬張る幸せは銀座の鮨屋では中々ないものかもしれません。」

「でも銀座が勝ちって言ったわよね」

「そもそも、すしの旨さの基準が違うんだと思います。銀座の一流どころで寿司を食べ慣れている人は、魚以外の要素、特にシャリの味とか「それぞれが混ざり合うハーモニー」を楽しむし、それが鮨の醍醐味と知っていて、作り手側もそこをしっかり意識して仕事をしていきます。そのあたりの感覚が地方のすし屋と銀座のすし屋では違うと感じるわけです」

「どう違うの?」

「すごく大まかに言うと、漁港のすし屋は『刺身は美味しいけど、寿司にするとなんかイマイチということがありがち』ってことかなと思います」

「わかったような分からないような…」

「お鮨を食べるとき、無意識に口の中で魚の味ばかり探していませんか?」

「んーー。そういえば…そうかも…。」

「寿司って魚だけよくてもダメなんです。美味しいお寿司は、魚とシャリが息の合った夫婦のように自然になじみ、そこにワサビやお醤油がアクセントを与え、あぁ本当に素晴らしいハーモニーを奏でるんです。それがお鮨の美味しさだと思うんですよ。魚だけで食べるより鮨にした方が美味しく感じるくらいです。」

「さっきと真逆になるわけね。ねぇ、なんか目がトロンとしてるわよ、大丈夫?」

「あぁ、おいしいお鮨をすぐに食べたくなってきました。今からとっても美味しいお鮨屋さんに行きます。よかったらご一緒にいかがですか?」

「やったーーー!銀座の超一流店ね!」

「いえ、本当に美味しいお鮨はね、代々木上原にある「鮨武」っていうお店。あそこのお鮨はほんっとうに旨いんですよー。」

「ちょっと、持っていき方が強引すぎない?」

「(゚∀゚)アヒャ」


とまぁ強引に終わらせましたが、こういう遊び回答ができるのが「勝手に答えるシリーズ」を始めたきっかけだったりしますww

ともあれ

Quoraにも「魚がいい=すしが美味しい」との前提で回答している方がチラホラ見えます。魚がいいのは外せない大前提ですが「魚が美味しいと寿司がおいしい」は「近いけどイコールではない」ということですね。

まぁ「銀座の超一流店」って言葉がなんだかマンガっぽいというか「その設定どうなのよ」と思ったりはします。

銀座の高級店ったって、一流なのは店構えと値段ばかりで「コラコラ、こんなん出すな」という、アレな経験もちょいちょいあります。

なのであまり銀座の高級店を神格化しない方がいいかもですね。

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