本州最南端!串本漁港と近大水産研究所見学行②
(この記事は2017年9月の記事を加筆修正後、再アップしたものです。)
2日目
漁港見学~近代水産試験場
2017年9月19日
朝5時に起きて串本漁港へ。
前日の疲れなんてありません。
この辺の波長は二人ともいつもピッタリ。
さっさと起きて顔を洗い、身支度をしたら出発です。
串本漁港まではバイクで10分ほど。前日のスナックで道順はバッチリ教えてもらっていました。
港の事務所に見学のお願いをしたところ快くOK。
魚の選別場に入る前に、所定の帽子と長靴に履き替え、手指を消毒するのがルールだとのこと。
こんなことは今までで始めてでした、なんでも国際的な輸出の基準に準拠しているとのこと。さすがは串本だなと思いました。
中に入ってみると案の定、私が今までみた港の魚選別場とは別次元のきれいさでした。
よくある漁港の選別場は、鑑札つけたおじさん達がくわえ煙草で歩き回り、打ちっぱなしのコンクリートの割れ目にはゴミが溜まってたりと、そんな景色。
ここ串本はゴミどころか髪の毛一本落ちてなさそうなほどの清潔感。
選別場の中と外は完璧に隔てられており、中で動くフォークリフトは外には出ないし、人間も中に入るときは靴を履きかえます。
床なんか光ってるし。。
少待っていると定置網に入った魚を引き揚げた船が戻ってきました。
そして選別された南紀の魚たち
今日は台風の余波で魚はとても少なかったそうです。昨日はクエがずらーーっとならでたんだそうです。見られなくて残念。
それでも結構な水揚量に見えました。
串本漁港のみなさん、ありがとうございました。
本州最南端『潮岬燈台』へ
港を後にして一旦宿に戻り朝食をいただき
まずは台風情報などでよく聞く「潮岬燈台」を目指します。
塩岬まではバイクで20分ほど、すぐに着きました。
海が見たいので適当に坂道を下って海岸に出ました。
潮岬は「本州最南端」。
緯度は八丈島と同じくらいに位置してるんですね、暑いわけだ。
しばらく遊んで行きたかったけど今日は沢山移動するので早々に出発です。
紀伊大島『近大水産試験場』
潮岬燈台から串本大橋を渡って紀伊大島に入り、少し走ると近畿大学の水産研究所があります。養殖マグロ「近大鮪」で有名ですね。
のどかな漁港で人影は殆どなし。眩い太陽と鳥の声が聞こえるのんびりしたところで本当に静か。
今日はお休みなのかな。
勝手に「近代的な建物と白衣を着た研究員」のイメージだったけどわりと控えめなたたずまい。
地図で見ると「大島分室」となっているので”本館”は別にあるのでしょう。
あわよくば見学させてもらおうと思っていたけど、さすがにノーアポだし、そもそも交渉する相手がいないので諦めて退散します。
戻る途中、串本大橋から養殖マグロの生簀が見下ろせました。
入江であることで台風などの自然災害から生簀を守れるし、高速で泳ぐマグロを飼うのに水がよどまない「流れ」があることは必須条件のように思えます。
ここ串本はそういった意味で鮪養殖にとても適した場所なのでしょう。
テレビなどでは絶賛されている養殖マグロですが、僕はあまり食べませんし、鮨武でも今はまだ使えません。どうしても養殖魚特有の味と香りが気になってしまからです。
でもこれだけ素晴らしい環境で研究が進められていることが分かり、先行きがとても明るく思えました。
養殖マグロも10数年前の出始めのころより格段に進歩しています。
こんな素晴らしい環境で、最先端の技術を使って挑戦してるんだもの、マグロはもっともっと良くなっていくでしょう。
いつか卵から育てられた日本が誇る近代鮪が、自然の荒海でそだった本鮪と変わらないレベルになることを楽しみに待つことにします。
南紀白浜から龍神スカイラインへ
さて今回の目的、串本漁港見学と近大水産研究所訪問が無事終了しました。
ここからは明日帰るまでの自由時間です。
先ずはバイクで紀伊半島の海岸線をのんびり北上、一度行って見てみたかった白由浜へ、きれいなところですね~。
その後はとれとれ市場で和歌山ラーメンを食べ、
龍神スカイラインで紀伊半島の山の深さに触れて宿に戻りました。
(この記事は2017年9月の記事を加筆修正後、再アップしたものです。)
2018-08-12