出されたら20分で食べ終えてください!?

最近、ある人気ラーメン店が「ラーメンが出されたら20分で食べ終わってください」と店内に張り紙を出して話題になりました。食べるのが遅いお客様がいると回転が落ちるし、効率よくラーメンを茹でるのに支障が出るので早く食べてくれ、ということみたいですな。

「ずいぶん思い切ったこと言うもんだ」と思いましたね。ラーメン一杯なんざ黙ってたってほとんどの人は15分や20分では食べ終わって帰るもんでしょ。多分この店主はそれ以外の、一部の例外のお客様が許せなかったんでしょうね。

他のお客さまと同じじゃない、を許さない店

飲食に限らず、どんな商売でも「ちょっとちがう💦」お客様はいるもんです、すし屋でもね

『お食事後2時間、お茶のお代わりを繰り返しながらおしゃべりしていかれるお客様』

『「生魚が苦手だからとにかく全部火を通して握って」って無茶言われるお客様…。』

イレギュラーな事象はとても疲れるけど、それも含めて仕事と割り切ればいいし、目に余れば角が立たないように上手にお断りすればいい。少々経験が必要だけど、そのために修行がある。いちいちケンカ腰になってるようじゃまさに『修行が足りない』のか『何か勘違いしてる』ってことなのさ。刑務所じゃあるまいしラーメン食べる時間まで指定しちゃぁそりゃ色々言われちゃうっての。

過度に迎合することはない

だけど今回の件でも案の定

「店主の言うことは当然だ」

「そんなマナーも知らずに来る客が悪い」

と、結構な数の応援コメントがあるんだよね。一部のラーメン店や鮨屋では、店のルールを完璧に守ることでその店に『認めてもらおう』とガチガチに頑張っているお客様をよく見かける。

『店のルールやマナーを知らない奴だとバカにされたくない』

『もたもたして叱られたくない』とビクビクピリピリ。。

自分の方が偉いと勘違いした店主や職人がそれを見てのぼせ上るから始末に負えなくなる。今回の件なんかその象徴的な例だと思う。炎上を受けてさすがに撤回して謝ってたけどね。

飲食店とお客様の間にある「お互いが敬意を持つ関係」ってのは「普通の他人どうしの敬意」程度で十分なはず。いくら腕のいいシェフや職人が相手でも、無駄な神聖化や過剰な迎合は不要だと思う。

店側、お客様側、両方からの景色が見えるあたしからしたら、やたらとルールだマナーだと「分かった客」を演じるお客様は気の毒に見えるし、「客と店は同等だ」と鼻が上むいてる店ってのも大丈夫か?と思うんでさ。

さて、ラーメン食べに行こ💛