国産本鮪の聖地、大間崎にバイクで行ってきました②

大間に着くと凄い展開が待っていました
①を読んでない方はこちらからどうぞ→【国産本鮪の聖地、大間崎にバイクで行ってきました①】
③はこちら→国産本鮪の聖地、大間崎にバイクで行ってきました③
東京を出て14時間あまり、小雨交じりの高速を走りに走ってやっと来ました大間崎!
佐々木君と喜びを分かち合い、写真を撮ってから
さっそく目の前のお土産屋さん
大間観光センター(https://www.facebook.com/omacojp/)へ。
FB友達の横山さんから嬉しいお知らせが
実はこちらの代表をしている横山一夫さんとはFBで知り合いでした。
3日ほど前に、友人と大間を訪ねることをメッセンジャーでお知らせした時
「マグロ漁師の山崎さんと会いますか?」とお返事をいいただいていたのです。
勿論願ってもないお申し出です。
山崎倉(オサム)さんと言えば大間のマグロ漁師の中でも神様と言われる存在です。
14歳でお父さんの船で勝手に漁に出て半世紀。
66歳の今でも年間のマグロ漁獲高は1,2を争うトップ漁師。
ネットでも「山崎倉」と検索すると師を特集したテレビ番組がダーッと出てくる
まさに大間を代表するマグロ漁師です。
ただ、「まだご本人に聞いてない」とのことと
山崎さんはマグロ漁を終えて夕暮れに港に戻った後、今度は翌日の漁で使うエサのイカを取りに
長いときは真夜中まで沖に出ているとのこと。
「いくらなんでもいきなり出てきたよそ者と会ってはくれないだろう。翌日だって早いんだろうし。。」
と思っていたのです。
実際、高速のSAから、おおよその到着時間をお知らせしてもお返事はなく
「やはりご迷惑なんだろう」と諦めていました。
(後で聞いたら、ただ忙しくて携帯をみる余裕がなかったそうです(^_^;))
山崎倉さんと会えることに
大間に着いて観光センターの横山さんをたずねると
ご挨拶もほどほどに
「今日山崎倉さんと晩御飯行ぐがら」
とのこと!!
まさかの展開に2人同時にガッツポーズ。
後で待ち合わせることにして一旦宿に入ることにしました。
今日の宿は「海峡荘」さん。
マグロのモニュメントの目の前、まさに本州最北の宿です。
山崎さんと会える!!
待ち合わせ場所に行ってみると、たまたま1人で大間を訪れていた兵庫県の東森さんを紹介されました。
東森さんも釣りが好きで、一度大間のマグロ漁を見てみたいとこの地にやってきていました。
これで「よそ者」は総勢3名
横山さん、山崎さんの5名で宴会スタートです。
型どおり自己紹介から入ったのですが何となく雰囲気が固い。
幸い「よそ者3人」はみんな釣り好き。
釣りの話題から入り、当地のマグロ漁への質問やテレビ撮影の裏話で会話を繋ぎます。
聞くと、
「今日はマグロの反応がなくエサを殆ど使わなかったからここへ来れた」
とのこと。
ラッキーと言ってはバチがあたるけどホント嬉しい偶然だったんですね。
マグロ漁の神はシャイで誇り高くタフで優しく、そして謙虚だった。
時間とともに強い焼酎をガンガン飲み、宴会は徐々に盛り上がっていきます。
山崎さんも少しずつお話しに熱が入りはじめ
「冬の海で船が沈没して死にかけ、奇跡的に救助されたこと」
「たとえ10㎏の小さなマグロでも大切に思っていること」
「テレビの前の人には俺たちの本当の姿は見えてない、と思っていること」
「40時間寝ないで漁場に向かったこと」
「お子さんのこと」「お孫さんのこと」
そして
「マグロがかかって糸が走り出した瞬間のときめき」
神は時にやさしく、時に激しく、色々な思いを語り
そしてよく笑ってくれました。
「アンタらは俺のことをマグロのことさなんでも知ってると思ってるけど、マグロがしゃべるワケじゃないから実際はなーんもわかってねーんだよ。そんなに簡単で単純なものではねーんだ。」
明日の漁に、船に乗せてほしい旨、おそるおそる伺うと
神:「あぁ、いいよ。明日さ、俺の船さ乗れ」
三人: ガッツポーズ
神:「さぁ、あんたらも次の店さいくべ」
三人:「え?嬉しいですけど寝なくていいんですか」
神:「なーに、酒は楽しく飲んで明日もマグロ釣りさ出ればいいべ?」
次の店で漁師仲間を紹介すると言って立ち上がる山崎神。
この時すでに10時過ぎ。
さあ、大変なことになってきたぞ・・・。
大間の凄腕漁師2人が合流。エンドレスの盛り上がりへ
横山さん曰く、こんなことは本当に珍しいとのこと。
気に入らないと15分で帰ってしまうこともあるそう。
2次会の会場に行くと今度は熊谷義宣さんと菊池一夫さんという
こちらもテレビでおなじみの二人がご機嫌で合流です。
(熊谷さんは2015年のマグロ水揚げ1位。2位が山崎さん)
このお三方、普段から仲良しだそうで、山崎さんが
「東京から面白い人たちが来てるから合流しよう」
と誘ってくださったんだそうです。
ここからはもう最高潮
「大丈夫なんだろうか」って言うくらい皆さん飲む飲む(^O^;)
熊谷さんのギター(プロ並み!)やカラオケで盛り上がり
焼酎のボトルがどんどん空いていきました。
12時過ぎからなんと三次会へ移動
夜中の2時にラーメン食べて(!)ようやくお開きになったのでした。
濃い、それにしても濃ーい初日が終了
朝2時に起き
14時間バイクで移動して
7時間酒を飲み
4時間寝て
明日は大間の海へ…
嬉しい、最高に嬉しい、来てよかった!!!
でも
・・・。
「あした、大丈夫なんだろうか…。」
宿に着いてからの記憶は殆どありません。
佐々木くんも2秒で大いびき。
私もやっとの思いで携帯のアラームをセット
同時に泥の眠りへドンと堕ちていったのでした。
次「大間の海は厳しかった」→国産本鮪の聖地、大間崎にバイクで行ってきました③
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