「穴子を塩で握って」とたまに言われます。

ごめんなさい、鮨武では穴子は醤油で煮てあります。

その穴子に塩を振るのはおすすめできません。

少し甘が勝る醤油味で煮た穴子を炭火で炙って握る鮨武の穴子は

殆どのお客様が一瞬唸る大人気ネタです。

 

「ごめんなさい、白焼きはやってないんです・・。」

いつもの流れです。

 

いつ頃からでしょうかね

「穴子を塩で」

「穴子をタレで」

と焼鳥屋のように注文する人が増えてきました。

気にしなければいいのだけど

でもやっぱり何となく気持ちが悪いです。

特に意味はありません。

「穴子の白焼きある?」

と聞かれても別に気にならない…。

「穴子を塩で」

と言われると途端に座りが悪い感覚になるんですね。

で、よく考えてみた。

『穴子はタレか塩かを選択して食べるもの。』

と決まっているかのような空気感が気持ちが悪いのだ、と気づきました。

 

ごめんなさい。

鮨武の穴子は煮てありますので塩はできません。

江戸前は醤油とみりんとカツオダシ

関西は塩と酒と昆布ダシ

と相場は決まっています。

 

鮨武で穴子の白焼きを扱うのは

「こんなのもタマにはいいですね」

という感覚です。

つまり、際物です。

いえ、美味しいのは知っています。

私も好きです。

初夏から真夏のシーズンには穴子の白焼きも刺身もやります。

表面を小麦色に

ふっくらと炙った白焼きの穴子にスダチを搾ってやると堪らんですね。

でもそれはつまみでやるからこそ。

鮨武のシャリには残念ながら合いません。

なのでいつもはない。

だからキワモノ。

分かってもらえるかなぁ。

鮨武の穴子のさばき動画は

こちら https://youtu.be/qDP_NyedQ-Q?t=2m38s

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