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「福岡のすし屋 アガリ1杯1000円」の記事に思うこと

先日カウンターのお客様と話していてその記事のことを教えてもらいました。

検索するとヤフーの記事が↓

寿司屋の「あがり」1杯1000円、不明朗会計がツイッターで話題…支払わないとダメ?

ある人が、福岡の高級すし店で会計額が「高いな?」と思って明細を見せてもらったら「お茶 1000円」と出ていてビックラこいた。

という記事です。

鮨武ではアガリは無料、冷茶は400円です

記事を読んで思ったことを書く前に

「鮨武ではどうしているか」

をまず書いておきますね。

鮨武では「お茶代」はいただきませんが「冷たい緑茶」は400円で、メニューにもそう載せてあります。

理由はコストがかかるから。

世の中見まわすと、一般的に緑茶より原料が安い「ウーロン茶」はフツウにお金取られるのに

「冷たい緑茶にお金とるの?」ていう前提感覚がちょっとアレな気がしているので

細かく説明するのも本当はあまり気が進まないというか

「必要あるのかな」と思ってしまいますが要するに

冷たい緑茶は温かいお茶よりも手間とコストがかかるのです。

ですので熱いお茶は無料でがんばりますが冷茶は400円、よろしくお願いいたします💛

普通にメニューに載せればいいのに

んでもこのお店、なんでメニューに載せてないんでしょうね。

「お茶代1000円」てレシートに出てるってことは

あらかじめレジにそう設定してあるわけで

だったらメニューにもそう書いておけばいいだけだと思うんだけどちょっと意味不明ですな。

ひょっとしたら

お茶代を請求したらお客様が来なくなるかも、と思ったのかな。

今のお客様は美味しいものをとてもよくご存じで、お茶の味の良しあしにもとても敏感です。

美味しいお茶っ葉って高いんです。

美味しいものをお出ししたいならこれは落とせません。

このお店も、もしかしたらその辺りのジレンマで苦しんでいたかもしれないな。

「高いお茶使ってるのにタダで売るのはきつい、だけど有料って言ったら客が怒るかも、だから内緒でもらっちゃえ」ってね。

理解はできるけどダメでしょ。

「1000円でも恥ずかしくないお茶を煎れてるのなら堂々とそう書けよ」というのが鮨武の感想。

お茶やおしぼり箸などのコストはどう賄うのか

Yahooニュースのコメントには

「そこら辺もコース料金に加算しとけばいい」

というのもありました。

一つの方法ですね。

コメント欄で多いのは

「あらかじめ書いてあればいい。買うか買わないかは人それぞれ」という意見でごもっともです。

世の中には一切の料金表がない鮨屋も沢山あって

そこでお金を気にせず飲み食いすることがある種の「粋」に通ずるとする風潮もありますが

お客様すべてがそう思っているわけではないので

この店のオーナーも今回は諸々考える良い機会なんじゃないかなと思うわけです

「日本のサービス精神」「オモテナシ」について思うこと

話しを広げて我が日本。

「基本無料」というのは料理屋のお茶だけでなくけっこうありますね。

鮨屋ではガリもそうですし、カレー屋さんの福神漬けや牛丼屋さんの紅生姜もそう。

サービスしてくださるのは消費者側にいると有り難いことですが

店の内側にいると結構ボディブローのように「効いて」くるものです。

だって最近は本当に何でも高いんだもの。

私としてはなんでも無料、なんでもサービスの風潮は変わっていってもいいのではと思っています。

そもそもこの無料サービスって

食材も光熱費も人件費もものすごく安くて

かつ働く人間に「奉仕の心をもつこと」を半ば強制できていた時代からの慣習でしょ。

ちょっとのモノや行為を、無料でサービスすることは、する人受け取る人両方の心をポッと明るくするし

世の中を温かい空気にするのでぜひ持ち続けたい大切なもの。

でもそれを「当たり前だ」と思う世の中になり、売る側も「サービス競争」が長引いて疲てゆき

品質を落とさないと続けられないとしたら、それはちょっと違うのではないかなと思うわけです(実際そうなってるしね)

 

鮨屋やそば屋の出前もそう。

あれ、基本商品代金だけで配達料は別段かからないのがフツウでした。

それは店の小僧さんが「修行」の名のもとに、小遣い程度の月給で早朝から夜中まで働いていたから無料配達できていたわけ。

自分や自分の子供が無料奉仕に近い環境で働かされたら穏やかでいられない人が

そば屋の出前で配達料取られると損した気分になるのはちょっと違うなと。

そういう意味ではウーバーイーツなんかで「配達料」を払う文化が定着しつつあるのは良いことだとアタシは思う。

ネット通販の配達指定時間に家にいなくて再配達になったら追加料金払うくらいでもいいとも思う。

だって人が動いてるんだもん、タダのわけがない。

紅生姜が有料になったら

牛丼屋さんの話しね。

あれ、小皿一枚50円とかにしたらどうかと思うんですよ。

値段設定はまぁ幾らでもいいんだけど、ともかく有料にする。

そしたらあのバ〇みたに紅生姜を山盛りにする人って少しは減るんじゃないかとね。

「ただ」をいいことにバカ食いするのは本当に品がないから止めてほしいんだけど。

逆に、少額でも店が決めた料金をちゃんと払って自分好みの味にするなら

「それはもう好きにしてください」ってことでしょ。

この紅生姜、一体どんな商品なんだろうって、思ったことありませんか?

店側だってお金にならないんだから

「できるだけ安く仕入れよう」

とするのはもう、どえらく当然で、この時点で多分国産はない。

どうしても中国や東南アジア産になる。

だって生姜の価格って国産と輸入もので5倍とか違うもの。

薬まみれの商品だろうと、農薬や化学肥料の規定を守らないで作った生姜だろうと目をつぶるしかない。

「とにかく安いことだけが正義」

シャレじゃないけどショーガナイよ、だってタダなんだから。

肉やら米やらの原材料も上がり、光熱費も上がり、人件費も法律で上がり

半面牛丼の販売価格はギリギリの競争を強いられる中で

無料の紅生姜にカネなんかかけられない。

でもさ、そうすっと

食べる方は身体面で心配、売る方は経営が苦しい、円は外国に出ていく、で良いことない気がするんだけどね。

実際に牛丼チェーンがどんな紅生姜の仕入れしてるか知らないけども

例えば「紅生姜30g50円」とかで有料にすれば

不毛な仕入れ経費が削れるだけでなく、多少ではあっても利益率が上がるわけでしょ。

その分でスタッフの給料を少しでも上げて若者の生活に資するとか

仕入れ先を中国や東南アジアじゃなく、日本の農家から買ってあげて国内でお金を回す、とかさ

何かしらの好影響が出る気がするんだけどどうなんだろうね。

Yahooニュースのコメントには

「そんなところでカネ取る店には行かない」てコメントもあったけどさ

行かなきゃいいんだよ、家で飯つくって食べとけって。

真っ当な対価を要求されることを「サービスの低下だ」と受け取る人って一定数はいるんだから気にしなきゃいい。

何度も言うけど今は原材料でも人件費でもどんどん上がってるわけ

相手にお金使わせて、それを「無料サービスが当然」と考える人は「今」の世の中をちゃんと勉強するべきだと思う

「べらぼうに高くなければ、その分安全なモノを出してくれるなら気にしないよ」

っていうお客様がちゃんと来るようになるから大丈夫。

全部(ではないけど)無料、なんでもサービス、ってやることで

回りまわって日本の社会や経済をヘンに閉塞、停滞させてるような気がしてならないんだよね。

別に紅生姜で儲けを出そうってんじゃない

せめて±ゼロになる程度の価格設定でお互いに気持ちよく生活したほうがいいのではないか

という提案でした。

 

 

 

 

 

 

 

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